さあ、さあ。
お楽しみの『村雨』の舞台裏話だよ~☆
実は、織音座には、ほぼ毎年舞台に出ている、
看板俳優(?)がいるんです。
というわけで、今年(2015年)のその姿が、
こちら!!
はい、登場するだけで、会場が笑いに包まれた、
さゆり演じる、上杉定正が馬に乗って登場する
名シーン(迷シーン?)です。
そして、昨年(2014年)『巡愛』での登場シーンは、
こちら!!
え?役者が違うって??
いや、同じでしょ~!!
そこまでいうなら、
おととし(2013年)『又、カゼの三郎』も
見せろ~って?!
あぁ、そうしましょうよ!
ほらね、はい!!
明らかに、役者が増えてる??
そんなはずないじゃない。
ほら、すべての写真に写ってるでしょ!
「机」が。
この机。
通称 『南吉机(なんきちづくえ)』と言います。
1996年上演の『ごんと南吉』で
主人公の新美南吉が、原稿を執筆する机として初登場。
以来、織音座のたくさんの舞台に登場しているのです。
アンケートに「あの机、今年も出ていた」と書かれていたこともあり、
隠れファンがいるとか・・・いないとか(笑)
某テーマパークの、「隠れミッ○ーを探せ!」ではありませんが、
織音座の芝居を毎年ご覧になってくださっているお客様への、
ささやかなファンサービスなのでございます。<(_ _)>
よし、時間のある時に、南吉机のフォトギャラリーを載せよっと!
少し落ち着きましたので、あとがきを掲載させていただきます。
今回400名を超すお客様に、「村雨」をご覧いただきまして
ありがとうございました。
また、たくさんのアンケートもありがとうございました。
大切に1枚、1枚、目を通させていただきました。
多くの方が、このお芝居を楽しんでくださったようですが、
やはり、中には、私が危惧していた点にふれられた方もありました。
今回、脚本の中でたくさんの命が亡くなりました。猫も犬も、たくさんの兵士も・・・。
私欲や策略で命を落としたもの、自ら命を絶ったもの、
主君のため、大切な人のため・・さまざまな理由で命を落としていきました。
それが、観ていて辛かったと・・・。
私は、現代や近未来を描いたアクション映画が苦手です。
だって、意味分からんし、ただ痛いもん。
なんであんな理不尽に戦うの?人の命、粗末に表現しすぎでしょ・・って。
だから(このアンケートの方が私と同じとは限りませんが)、
今回の脚本を選定する時にも、
やはり人の手によって命を落とすことを扱うのに迷いがありました。
それをなぜ?
今回描いた「村雨」は、八犬伝の原作からはかなり外れ、
戦乱の世での宿命を背負った若者が、平穏な未来を目指してゆくという筋立てで、
読売が「里見八犬伝」の巻物を投げたところから物語が広がり、
その巻物が「昭和90年」という巻物と絡み合って終わります。
そう。
昭和90年、今がまさにその年。
日本のその「過去の時代」から70年の今年は、果たして、どんなな未来なのでしょうか。
私たちは、いかに生き、どう行動すべきなのでしょうか。
この芝居を、ご自分の姿に重ねてみた方、
生きることを考えてくださった方、
また、中には、安保法案にふれてアンケートにご記入くださった方もありました。
「村雨」は、決して、人の死の描く物語ではなく、
過去の時代を借りてこその、現代への投げ掛けなのです。
時代劇にすることで、水戸黄門的なスッキリ感が出せればなぁ~と思ったんですが、
もしかしたら、人の死を扱わずに、伝える方法があったのかもしれません。
それができなかった私は、まだまだ未熟者なのです。
さ、そこを補うために、私も次の行動にとりかからねばなりませんね。
だって、私。
生きてますから(笑)
2015年10月 演出:あんどうりか
第33回公演『村雨~誰がために降りそそぐ雨~』
おかげさまで、両日ともに200名を超す
お客様にご来場をいただき、
無事に幕を閉じることができました。
ありがとうございました。
10日の中日新聞(尾張版)に公演情報が掲載されたこともあり、
新たなお客様にもご鑑賞いただけ、嬉しい限りです。
演出より、お礼の「あとがき」や、
公演の裏話(?)など、順に掲載予定です。
どうぞ、これからのスタッフブログも、お楽しみに♪
そして、ご来場くださった皆様にはお知らせをいたしましたが、
次回の本公演より、有料公演となる予定です。
地元の皆さんに、気軽にお芝居を観ていただけるように・・と、
劇団創立より25年間、ずっと入場無料のスタイルで参りましたが、
より良い舞台創造という形でお返ししていきたく思っております。
今後とも、劇団織音座の活動を
ご支援くださいますよう、お願いいたします。